腎臓病と栄養・代謝・食事フォーラム2021
大会長 長谷川 元
埼玉医科大学総合医療センター 腎・高血圧内科学
拝啓 時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
さて、腎臓病と栄養・代謝・食事フォーラムは例年通り2020年3月の開催を予定しておりましたが、2月以降拡大の続いたCOVID-19のため中止を余儀なくされました。2021年大会について酒井 謙先生、中尾俊之先生をはじめとする研究会役員間で協議され、2021年2月6日に開催の運びとなりました。今大会は中止となった2020年大会をスライドすることとなり、埼玉医科大学の長谷川が引き続き大会長を仰せつかりました。Webと日経ホールでの対面集会のハイブリッド形式での開催となりましたが、安全かつスムースな運営を心がけ、実り多き大会を目指したいと思います。ご参加の皆様のお力添えを切にお願い申し上げる次第です。
本大会では腎不全、透析医療に焦点をあて、治療や栄養指導と密接な関連のある便通コントロールの重要性を再認識する機会とするべく、自治医科大学の味村俊樹教授に特別講演をお願いしました。また栄養士の多様な活躍の一環としての基礎科学への貢献にも力点を置くべく、リン酸トランスポーター研究でご高名な徳島大学分子栄養学の瀬川博子教授に教育講演をお願いしました。腎疾患領域における栄養学の関与では蛋白質制限が重要な位置を占めていますが、近年サルコペニア・フレイルへの関心の高まりと共に、多様性を持った考え方や指導のあり方が求められているように感じられます。本大会ではこの点について理解を深め、様々な考え方を共有する機会とするべく、「腎臓病患者さんへのたんぱく質制限を巡って」と題したミニシンポジウムを企画しました。立場の異なる演者の講演並びに討議を通じ、この領域に対する理解を深める一助となれば幸いに考えております。
一般演題については2020年のプログラムを引き継ぐ形としますが、多少余裕もありますので、改めての募集を行います。振るってのご応募を是非お願い申し上げます。
実り多き大会となりますよう、多くの皆様のご参加をお待ちしております。
敬具